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修了生論文

F-collegeでの学びを活かして“陶もと”を改革する

福岡校 (F-college)アドヴァンス 石丸 泉 (株式会社陶もと )

1章 Basicで学んだことが自社に活かされているか

 

1節 改革の見直し

私はBasic修了論文において、「リーダーシップを学び“陶もと”を改革する」ことを約束した。しかし改革はままならず、行き詰まっている。

そこで、改革できたこと・改革できなかったことを整理し、実現可能な改革を考えたい。

 

① 改革に掲げた5項目

1) 無駄な争いのない会社にするために、ルールの明確化と共有

2) 整理整頓されたきれいな会社にするために、清掃時間を増やす

3) 仕事に集中できる静かな会社にするために、「黙々タイム」の徹底

4) 出社したくなる明るく元気な会社にするための教育

5) 個々の能力が活きる会社にするための教育と命令系統の確立

 

② 事例による現状

1) 返品ルール

自社の最大の弱みはルールを守らないことである。この3月、営業Kの担当顧客Y陶器より8年分の返品が送られてきた。金額は20万円に上る。自社の返品ルールは、顧客より破損や不良・商品違いの連絡を受け次第、その都度あるいは月1回の処理。まとめての処理も3ヵ月を超えてはならない。

今回のヶースはルールを守らないばかりか、報告義務をも怠っていた。KとY陶器の双方が責任を認めないため、打開策として自社とY陶器の折半を提示。それも聞き入れられなかったため、Y陶器との取引を停止した。

 

2) 年に2回の大掃除

私が入社した当初の驚きは、掃除機をかける人がいないことであった。年に2回の大掃除の日は、経営者サイドと従業員サイドの争いの日でもあった。

であるから、反発がありながらではあったが、掃除の時間を増やす取組を粘り強く続けてきた。その結果、この盆休み前の大掃除は、争うことなく会社はきれいになり盆休みに入ることができたと思われる。

 

3) 黙々タイム

自社は、おしゃべりが多い。そこで、昨年より13~15時の2時間、静かに黙々働く「黙々タイム」を導入している。なかなかおしゃべりの習慣が抜けきれないため、女性スタッフが「黙々タイム」の号令をかけるよう試みた。その結果、静かな時間が多くなったように思われる。

 

4) 前年採用の女性スタッフの失敗

自社の強みはアットホームなことである。しかしそれは、女性スタッフが新入スタッフを教育する場合、弱みにもなっている。

そんななか、前年採用の女性スタッフがリーダーの指導に従わなかったため、辞めてもらうというケースが起こった。そこでリーダーに部下指導を一任することとした。また、初日の新人採用面談でリーダーを同席させることとした。

 

5) 3分間スピーチの失敗

Basicの学びのなかで、私自身が自社の仕組みや取扱う商品について、あまりにも知らなすぎることを思い知った。そこで、自社内での勉強会「3分間スピーチ」を始めた。まずは社長による『波佐見・有田焼の歴史と違いについて』からスタート。次に、陶器の製造工程の動画による勉強会。女性スタッフはこの時間を楽しみにするようになり、次を期待していた。

しかし、次に話す側の準備不足で取りやめとなってしまった。

 

③  課題の整理

1) 実現可能なルールの確立と共有が必要である。

2) 改革を実行し、実現したものとする。

3) 改革を実行し、実現したものとする。

4) 組織図(P8)を活用しリーダーに権限を与えることとする。

5) 失敗とFカレッジでの学びを活かして次なる方策を考えたい。

 

 

2節 改革実現のための試み

前節で改革の現状と課題について整理した結果、5項目すべてにおいてルールの共有が必要であることに改めて気づくにいたった。そこで、実現可能なルールの確立と共有について考える。

 

① 課題解決のための2つの試み

 

【1】ドメイン・コンセンサスを探る

 

 

〇必要なルールの整理→リーダー会議でのすり合わせ→ルールブックの作成→

みんなで決めたからにはみんなで守ろう・守らせよう

 

〇毎朝、出社したくなる会社であり続けるために、組織図に従いリーダーシップとフォロワーシップでさらにアットホームで利益を生む会社を目指そう

 

〇私はモノづくりに参加したい→

そのためにはルーティンワークを効率よく片付けるぞ

 

〇女性スタッフはよく働くいい子たちばかりだ→

女性のルーティンワークを手伝ってでも、いいモノをつくってもらった方が我々にとって有益だ

 

【2】自社のSWOT分析

内部環境 強み

A 自由でのびのび働ける会社

B アットホームな会社

C 有能で忠実な女性スタッフ多勢

D 在庫が豊富

E 前期決算時の小売売上の伸び

弱み

A―命令系統が確立されていない

B-無秩序(ルールを守らない)

C-男性スタッフの不足

D―1 不良在庫が多い

-2 オリジナル商品が少ない

E 本業(卸部門)の不振

外部環境 機会

a 女性スタッフの自由なアイディアを活かして、オリジナル商品開発始動

b アットホームな強みを活かしてチームワークの強化

e 小売部門を強化

脅威

a-年長スタッフの反発

d-同業他商社の成長

 

自社の最大の強みは、有能で忠実な女性スタッフに恵まることである。さらに、今期は3名の入社があり、日々成長している。したがって「強みである有能で忠実な女性スタッフの力を活かして商品オリジナル商品開発に取組むこと。アットホームであることを活かしてチームワークを強化すること。これらを合わせて、成長部門である小売部門にさらに力を集中して売上を伸ばし、卸部門の不振と男性スタッフの不足という弱みを克服し、同業他社の成長という脅威を回避する」ことを試みる。

以上2つの試みによりルールブックと組織図ができたとして、長年守られなかったルールが守られるようになるだろうか?組織図を作ったからといってそれに従うだろうか?それらを実現可能にするには、みなが何の目的のためにルールを守らなければならないのかを示す必要がある。それには、自社には経営ヴィジョン・経営理念の確立が必要である。したがって、今期1年をかけて経営ヴィジョン・経営理念を作る上げることを約束し、10月の会議できょう表紙、協力を要請することとする。

自社の弱みにはオリジナル商品が少ないことがあげられる。私は長年オリジナル商品開発を切望してきた。

そんななか、この8月デザイナーとのセッションの機会に恵まれ、オリジナル商品開発が始動する。この機会を捉えて、必ず成功させたいと願っている。その方法については、ADVSDでの学びを活かすこととする。

 

 

2章 ADVSDでの学びを自社にどのように活かすのか

 

1節 デザイン思考

前章で明らかにした通り、自社の弱みの1つにオリジナル商品が少ないことがあげられる。同業他商社は、オリジナル商品で売上を伸ばしている。

私は、長い間オリジナル商品開発を切望してきた。そんななか、この8月、波佐見町商業組合とデザイナーとのセッションの機会に恵まれた。

また、ADVSDでデザイン思考を学ぶ機会があった。そこで、自社の最大の強みである有能な女性スタッフ総勢10名を活かして、この度の2つの機会を捉え、同業他商社の脅威を回避するためにも、今期よりオリジナル商品開発に取組むこととする。

メンバー全員が目標を共有し実現させるために、ここにスケジュールを立てる。

 

“陶もと”オリジナル商品開発スケジュール

メンバー 女性スタッフ総勢10名

 

女性スタッフ会議 デザイナーとの面談 商品披露の場
10月 9月の①ブレーンストーミングによるアイディアのシステム化とデザイン思考の練習
11月 9・10月の成果発表と②サンプルづくり サンプルの提出
12月 ③サンプルの改良 以下未定
1月

2月

以下①②③を繰り返す 東京ドーム

テーブルウェアフェスティバル

3月 サンプルの改良

商品化

4月

5月

陶器市

シリーズ化

 

空白は、今後の女性スタッフ会議において、メンバー全員で埋めて行くものとする。

デザイン思考とは、モノをデザインするばかりではなく、使う人の身に寄りそってその人の人生をデザインする。

私にできるだろうか?私にとって、なければ困る陶器とはどんなモノだろう?

私の人生には、必ず陶器がある。まずは、陶器屋の妻としての私の人生をデザインすることから始めようと思う。

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