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新しいビジネススクールの誕生

沖縄とひとつの出会い

新しいビジネススクールの誕生

私は、高校を卒業してすぐに社会に出ました。ですから大学には行っていません。
当社(株式会社エフアンドエム)の取締役に就任した35歳の時に経営学の専門職大学院に通い始めました。

大学院に通おうと思った動機は、これまでの経験や自分の考えを一度しっかりと体系立てて自分の後輩たちやコンサルティングの支援先に伝えたいという思いからでした。

通学期間は約2年間(1年半)であり、経営管理修士(MBA)の称号を得ました。

大学で出会った仲間や、教授たちとの親交もあり、勉強も楽しかったのですが何かもう一つ物足りなさを感じていました。

それから10年が過ぎ、出張で沖縄に行った時でした。まだ、出会って数回の三木社長(株式会社木立)からこんなリクエストをもらいました。
「単発の研修や勉強会ではなくて、経営を体系立てて学びたいんだ」
「大企業の幹部社員ではなく、中堅・中小企業の社長が仕事をしながら実践的に学べる機会と環境を作ってくれないか」
私は何かこの瞬間キタ!って思いました。

それから、数ヶ月を経て社内で検討した結果、沖縄からビジネススクールを始めることを決断したのです。

クラス担任制

初めからあったアイディアが、科目別に教えていてはダメだ。というものでした。
教える側が大変であっても聞き手が知識を統合することを前提に教えなくてはならない。そうしない限り、実践的なビジネスでは使えない。そう考えていました。

実際、私の通っていたビジネス・スクール(大学院)では修了後に起業した人はほとんど皆無でしたし、活躍している人もわずかです。

むしろ、本業から離れて研究の道に行く人が多かったようにも思えるのです。
それは、教える側が分化した知識や知恵を追求するあまり、聞き手(教わる側)が統合せずに、より詳細化、先鋭化した知識を深めようと考えてしまったからだと考えられます。

これが、私が大学院を修了した時に感じていた違和感の答えだったのです。
結果、それらを克服するために生まれたのが当校が最大の特徴とする「クラス担任制」です。

たった一人の講師が全科目を担当します。
このことにより、日々の学習から修了論文まで一貫した指導が受けられるのです。

修了論文

修了論文=卒業論文だと思ってください。
半年間かけて学んだことの集大成として始めたことだったのですが、回数を重ね修了生が増えて行くことで副次効果が生まれました。
修了生が自社を担当する銀行員にこれを見せたところ絶賛されたという話が広まっていきました。
他にも、省庁の行う補助金の公募に論文を見せて受かったとか、グッド・キャリア・アワードを大企業に混ざって受賞してしまったとか、とても大きな反響を生みました。

これは、当校の目指していたコンセプトの一つである「情報の非対称性の克服」にほかなりません。

A社が持つ「A社自身の情報X」と取引銀行が持つ「A社の情報X-」では情報の精度や、信憑性、深さなど様々な面で異なります。
もしこれが同じであれば、「情報の対称性」が「ある」と言えますが、ほとんどの場合において、A社が同じだけの情報を相手に与えることや示すことができません。
これを「情報の非対称性」と呼びます。

ノーベル経済学賞を受賞したスティグリッツ教授やアカロフ教授によれば、この 「情報の非対称性」の存在は、相互に不利益を生じさせることになると主張しています。

単純にいえば、A社が提出した決算書の中身が疑わしかったり、事業の成長性が不透明だと 取引銀行に判断されれば、貸出金利は高めに設定されることになります。
ところが、正しい説明力を有した企業だったとすれば、このような不利益を被ることなく 正当な貸出金利で融資を受けることができるのです。

このように「クラス担任生」と「情報の非対称性の克服」などオリジナリティ満載の スクールです。

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