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修了生論文

『企業風土改革とリーダーシップ2』

大阪校 (O-college)アドヴァンス 佐藤 陽子

1.動機

 

前回のベーシックでまとめた問題点について再度考察し、進捗状況と今後の改善点を洗い出す必要があると考える。

 

 

2.会社概要

 

会社名 東亜印刷株式会社
業種 製造業
設立 昭和34年12月
所在地 大阪市東成区
従業員構成 13名(男:20代1名、30代2名、40代2名、50代2名、60代1名

女:30代2名、40代1名、50代1名、60代1名)

 

当社は祖父の代から続くいわゆる町の印刷屋さんである。

設備は大型の機械を2台所有し、オフセット印刷とUV印刷を行なっている。(*参照)

取引先は広告代理店と、同業の印刷会社が主である。その中でも、主要得意先である大学関係の広告代理店が少子化に伴い、業績が落ち以前より受注も減っている。

*オフセット印刷とは・・・書籍や商業印刷物(パンフレットなど)の印刷で一般的に利用される印刷方式のひとつ。

UV印刷とは・・・紫外線の照射によって瞬間硬化する専用インキを使用して行う印刷のことをいう。それにより、紙以外のクリアファイルなどに印刷が出来る。また透明のインキでエンボス模様を施すことなどの加飾が出来る為、化粧品パッケージなどに使われる。

 

2-1.前回の論文で分かった問題点の進捗状況

《企業風土について》

 

問題点 改善策と現状
セクショナリズム ・席替え–4月1日に向けて席替えの準備を進めている。

・組織を明確にする–進んでいない。社長と話し合いが必要。

受け身で指示待ちの体質 ・グループミーティング

–現在進行中であるが繁忙期の為回数が減っている。今後「HPのリニューアルについて」(10月迄に)、「会社概要パンフレットのリニューアル」(8月迄に)というテーマを与え、実際に皆で何かを作成し、形にする事を計画している。

愚痴は言うが自分は動かない ・改善策の提案を促す-自ら積極的に動いている姿を見せていると、少し愚痴が減ったと感じている。
変化を嫌う ・損益計画書の一部を公開し説得する–既に実施済み。会議で継続して発表し、より理解を深めてもらう為に継続する。

・営業部1名補充

–12月1日より採用したが、メンタル面で問題があり休職したいとの要請があった。話し合い、双方の為に退職という形を選んでもらった。現在、再度1名採用のため面接を行なっている。

企業風土診断結果

 

・ストレスと教育に「4」をつけている従業員

–全部署へ向けて、研修やセミナー、展示会等の情報提供を定期的に行い、参加を促している。

・社長が大切にしていることの優先順位が違う点

–席替えをすることにより、社長が皆とコミュニケーションが計りやすくなる。私自身も積極的にコミュニケーションをとる。

 

《リーダーシップについて》

 

課題 取り組み方法
知識 今後も一生涯学びを続けていく。

–ミックスカレッジへの参加、色彩検定、DTPエキスパート認証試験の合格を目指す。(2019年の4月迄に)

ふるまい ・8時に出社(8:30始業)し最終退社を目指す。

・人の悪口や愚痴を皆の前で言わない。

・整理整頓をする。

・共感できるかよりも、理解するよう努力する。

・好き嫌いでカテゴリーを分けない。

–全て気をつけて実行している。

まじめに根気強く取り組む・計画的に物事を進める 自分に厳しく、予定表を作成し社長に進捗を報告する。常に見える位置に書いて貼る。(意識付け)

–2018年1月で止まっている、再度作成し取り組む。

感情のコントロール 現段階で取り組み方法は不明。今後の課題とする。

–引き続き今後の課題とする。

 

2-2.その他前回から変化があった事

変化があった項目 課題と取り組み方法
社員3名の入れ替わり

・UV機オペレーター2名の解雇と補充(3月19日入社1名)

・経理担当者が体調不良により退職

(3月1名補充済み)

オペレーター1名と経理担当者が当社に定着する様フォローを行う。

・相談係になり、積極的に毎日コミュニケーションをとる

・他の従業員にも声を掛け食事に行く

・ISOや印刷の標準化について、私が勉強会を開く

私自身が取締役へ就任 2018年2月1日、取締役に就任した。

だが、社長の意向により従業員へはまだ発表されていない。反発などを恐れている為と考えられる。

社長から根回しをしっかり行なってもらい、次回会議で発表しをしてもらう様に説得をしている。

 

 

3.従業員インタビューと対象者

 

現在までは、ミーティングの際や、作業中に雑談の延長で会社や仕事について話をする機会はあった。しかし、私自身の中途半端な立場的にも、1対1で時間を設けて話をする機会を作る事をしていなかった。“論文のインタビュー”という理由で、各人に話を聞ける良いコミュニケーションの機会とも考える。

インタビュー対象者:8名(★印2名は社内の中心人物である)

対象外:佐藤家3名(父・母・私)、印刷機オペレーター(外部研修中)、制作部1名(産休中)

 

3-1.インタビューの目的

目的① 経営者サイドと従業員間の様々なギャップと、その度合いを知る為

目的② 従業員のモチベーションの状態を知る為

前回の論文で、「企業風土診断」を行なったが、個々が抱える悩みについて、私の想像で考えていた部分が大きいと気づいた。

上記の2点を重点的に、現在の会社の空気や、従業員の不満などに傾ける・受け止めるという目的と、解決策を見つける為に行う。

 

3-2.インタビューの方法

①開始時

今回のインタビュー内容について、論文以外の目的では使用しない事、人事考課などには影響しない事などを説明し行、自由に発言して欲しいという旨も伝えた。

 

②インタビュー時

質問を投げかけ、その答えに対しては返答しない。あくまで受け止める事に集中した。相手の回答を繰り返し言う事、気になったキーワードに関しては掘り下げて、相手に説明を促す。

バイアスがかからない様に、シンプルな質問内容にした。相手の表情を良く観察し、仕草などにも目を向けた。第三者になったつもりで、客観的に話を聞く姿勢を心がけた。

 

③インタビュー終了時

インタビューに協力してくれた事に対するお礼。開始時にも伝えたが、再度この内容は論文以外には使用しない事、時間を割いてくれた事に対して感謝の言葉を伝えた。

 

※インタビュー方法について、全てにおいて参考にした文献

「マーケティング・インタビュー」上野啓子著

 

3-4. インタビューの質問内容

①仕事はどうですか?

楽しいですか?や、やりがいがありますか?など、相手がNOとは言いにくい質問を避け、何でも自由に話をしてもらう事が目的。そこからポジティブとネガティブの内容を拾う。

 

②会社に求めている事

仕事内容だけではなく、待遇や改善点、課題などを話の中から探る。

 

③自分が目指している、またはこうなったらいいなというイメージを教えて下さい。

仕事でもプライベートでも何でも良いので何かモチベーションに繋がる事がないかヒアリングを行う。

 

属性 43歳女性(独身)・入社19年・子会社で主に委託業務である通信制大学の資料請求受付と発送を担当。

今年の1月より東亜印刷に籍を移し、総務部配属。担当業務は変わっていない。私との関係性は良好である。

インタビュー内容 ①仕事はどうですか?

少し前は繁忙期で忙しかったが、現在は落ち着いてきた。内職業務全般にリーダーがいない為、スケジュール管理が出来ていない。

解決策:作業を分担しある程度のノルマ制にする。内職業務に関してリーダーを作って欲しい。リーダーがスケジュール管理すればスムーズにいくと思う。

 

①    会社に求めている事

待遇に関しての不満は無い。会社の体制について。アナウンスが統一されていない点がある。

倉庫スペースの責任者がおらず、現状況はコミュニケーションに依存している状態である。コミュニケーションを取れる場が少ない。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

親会社へ移籍をし、自分自身の仕事内容についてスキルアップを考える時期だと思う。

総務の仕事や、他部署の手伝いなど自分にできる事を考え、提案していきたい。

会社の方向性や人の入れ替わりで、状況は変わっていく為その流れに沿ってやっていきたいと思う。

 

属性 53歳女性(夫と息子の3人家族)・入社1ヶ月未満・経理・私との関係性は良である。

20年間旦那さんと運送業の自営をしていた。廃業し当社へ。

インタビュー内容 ①    仕事はどうですか?

すごく楽しい。反面、役に立っているかが不安。経理だけではなく、幅広くの仕事が出来る事に、新鮮さとやりがいを感じる。

現在は、まだ分からない事が多いため、もっと勉強し、改善出来るところを見つけ、積極的に皆に関わっていきたい。また、関わっていける社風だと感じている。

 

②会社に求めている事

現時点では、待遇など不満は一つもない。気になる点は、整理について。月に1回整理する日を決めるなど、計画的に行なっていきたい。

社内で挨拶をしても返って来ない人が多い。担当者のみが把握している案件が多いので、みんなで共有できたらもっと上手く回ると思う。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

結婚後、外の空気を吸うのが初めてで新鮮に感じている。

人と関わる事が好きな為、社内の人と人を輪にし、長く付き合いをしていけたらいいなと思っている。

 

属性 ★37歳男性(子供2人の4人家族)・入社10年目・営業・一番の信頼を置いている。

仕事の負担はこの社員に一番掛かっている為、少しでも負担を軽くしてあげたい。

インタビュー内容 ①    仕事はどうですか?

前期は会社の業績が悪かったが、今は明るい気持ちで希望を持っている。本来なら工務がやるべき事が、技量が低い為、仕方なく行なっている。

全体的に、当たり前の事に対してルールがあまりない。それぞれある程度の裁量権があるところは良いところでもある。だが、同時にミスが起こりやすい環境でもあると思う。

何かミスが起こった際に、そもそも起こらない様にどうするべきか?何で起きたのか?という部分に関して、話し合いが持たれていたのか報告がなく、不透明なままである。

こういうところを改善していかなければいけないと思っている。

 

②    会社に求めている事

待遇に対しての不満はない。社内の雰囲気として、自分が一番年下だが負担が掛かりすぎている。

他の社員に対して、「もうちょっと頑張ってよ」と思っている。自身の負担はこのままで、他の社員が少しでもプラスになる事をして欲しい。

目先の利益を考えて行動する・我儘・意地悪・楽をしたいという感情見えるところを改善して欲しい。改善方法は上からの命令が一番簡単だと考える。

他部署から提案をしたとしても、99%動かないと思っている。この部分に関しては会社とも一緒に考えていきたい。

この悩みは、無いに越したことはないが、大きく負担になって、不満を抱えているという意味ではない。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

印刷関連だけではなく、色々な新規事業がしたい。今はプレイヤーで時間が足りないと感じる。

役職については、当社で役職に就いている人の前例を、皆が見ていないから(15年前位からは1人もいない)、想像できない。

どうすればいいのか、どう変わるのか正直分からない。

提案として皆でリーダーシップの勉強会をするのはどうか?少しでも皆の意識が高まるかもしれないと思う。

 

属性 57歳男性(離婚後人一人暮らし)・入社7年目・工務・本来なら印刷会社においての潤滑油になる役割だが、知識と能力と自覚が無い。

すぐに激昂する。私との関係性は良好。

インタビュー内容 ①仕事はどうですか?

しんどい時もあるし、楽しい時もある。波乱万丈である。仕事の内容は難しい事が多い。後工程に関しては、まだまだ知識が足りないと感じている。

受ける仕事の内容を広げれば広げる程、新しい事が学べる状態であるが、この仕事は完全オーダーメイドの為、納品してからが怖い部分でもある。

肉体的にはしんどくないが、精神的にしんどい。様々な仕事が重なる時は、追い詰められると感じる時もある。だけど、やらない事には自身の成長も止まってしまう。

 

②会社に求めている事

雰囲気・風通しが良い会社が理想である。

現在得意先の社内がギスギスしているのを見て余計に大切さを感じる。

現状は部署ごとに、場所が離れているが、席替えをする事により、良い方向に変わればいいなと思っている。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

最近父親が亡くなり、葬儀の際にかつての仕事関係の仲間が多く弔問に来てくれた。

来る人来る人が「世話になった」と口を揃えて言ってくれ、自分の最期もこんな風に皆に惜しまれて送ってもらいたいと思った。そのためには、自分の日頃の行いがそのまま形になると考えている。

 

④その他(伝えたい事)

自分はキレやすく、すぐ怒鳴ったりしてしまうが、反省はしているし悪いとも思っている。

「またやってしもーた」と真剣に思っている。だが、性格的なところもあるので、直したいが、この場を借りて反省しているという事だけでも伝えたかった。

 

属性 52歳男性(独身一人暮らし)・入社10年目・制作(印刷の版を焼く業務)

・私との関係性はうまくいっていない。決められたことはしっかり行うが、融通が効かないタイプ。

インタビュー内容 ①仕事はどうですか?

時々、お客さんが来社された際に良い評価をいただくとやりがいを感じる。

 

②会社に求めている事

とにかく、ルールの遵守の意識が低いのではないかと感じる。先々に起こりうるリスクの予見や回避を考えて、業務を行なっているが、判断の基準が低いと考えている。

印刷の前行程の段階で不備などがあった場合後行程に響き、時間というロスが生じている。工務が機能していない為、負担が掛かっている。社長からの評価が印刷の現場に偏りがちで、自分は評価されていないと強く感じる。

内職作業に関しても、関係者だけが情報を知っている状態である為、周知を徹底して欲しい。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

父親が自営の米屋を営んでいるが、年齢的にもそろそろ店を閉め、隠居をさせてあげたいと思う。

両親を落ち着かせてあげられる様になりたいという思いが強くある。

 

属性 ★43歳男性(子供2人の4人家族)・入社12年目・制作(文字のみの印刷物のデザイン・印刷の版を焼く業務)

・私との関係性は表面上ではうまくいっている。5年程前に社長から部長への打診があったが拒否されている。社内では知識も豊富で、発言権が高い存在である。

インタビュー内容 ①仕事はどうですか?

やる気はどんどん無くなっていく。工務だけでなく、やるべき事をやらない人が多い。それであるにも拘らず、やらない人の方が(工務)発言権が強くなっていると感じる。

その他にも、印刷現場の声は通りやすいのに、制作部の声は通らないと感じる事がある。人によって、対応がまちまちで1本化されていないと感じる。工務と営業がうまくコミュニケーションが取れていない。

クライアントとのメールのやり取りについて、営業へ1本化をして欲しい。営業自身も、1人で多くのクライアントを抱えている為、コントロール出来ていないと感じる。

ISOでルールを決めているが、工務の業務が全くマニュアル通り出来ていない。能力が低い為に、こっちが確認をとる作業が無駄に感じている。

 

②会社に求めている事

現在、印刷現場に新たに1人採用し、そのタイミングで、席替えの予定がある。

工事に費用が掛かるが、現状でもコミュニケーションが取れていない状態であるのに、席替えで解決するとは思わない、意味がないと感じている。

席替えよりも、新たに検査機をつけるなど、品質向上に繋がる機器を増やして欲しい。

そういった意見が、営業から出ていないのも不満である。皆が考えないから、自身に負担が掛かると同時に、気分も良くない。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

何かを提案しても、変わらない事が続いている。自分で環境を作るか、自分に合う環境を見つけるかが究極だと思っている。

物事を変えていく事については、続けようと思うが限度がある。皆が動かなければ意味がないし、全員が個人商店の様だ。

工場長もいないし、仲間意識も、下を育てなければいけないという意識も欠けていると感じる。

本来は、会社は自分がいなくても回らなければいけないが、自分と営業の2人に依存していると感じる。やる人と出来る人が、限られていると感じる。

 

属性 41歳男性(独身・家族と同居)・入社10年目・印刷機長(印刷機を回し色調整など様々な調整をしながら印刷を行う)

・私との関係性はうまくいっている。控えめだが内に秘めた向上心が高い。

インタビュー内容 ①    仕事はどうですか?

会社の仕事を担っているという実感とやりがいがある。街中で自身が印刷した商品を見つける時も、やりがいを感じる。仕事内容は技術職であり、様々な項目を手動で調整し、目で確認して行なっている。楽しさを感じると同時に、プライドを持って行なっている。

困っている事は人の育て方についてである。自身が、割と器用な方である為、どこまで細かく教えるべきか、加減が難しいと感じている。フィーダー(機長とペアを組んで紙出しを行う業務)をもっと上達させる事が出来れば、新しい事にもチャレンジしていきたい。

フィーダー自身が、すぐパニック状態に陥ってしまう為、困ることもあり自身がサポートしているが、決してそれを許容している訳ではない。

 

②    会社に求めている事

今は積極的に外部研修を受けさせてくれたり新しい取り組みがあり、満足している。

知識も増え、学ぶ事が多くとても楽しいと感じた。どんどん学べる機会を作って欲しい。土日に研修になっても構わないと思っている。研修については、当社を辞めたとしても活きる事を学ばせてもらっているという、社長の男気と意気込みも感じられた。

未経験の人が入社しても、人手が不足しており、付きっきりで教える事が現状出来ない。この状況が変わらないのであれば、外部研修を利用するなどの対策も考えて欲しい。理想は、自身が付きっきりで教えてあげたいと考える。

基本的には、働きやすく、従業員のことを考えてくれている良い会社だと思う。社長が現状を何とかしようという雰囲気も伝わって来ている。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

「あいつに任したら、油性印刷も、UV印刷も何とでもなるわ」と言ってもらえる様になりたい。

UV機の経験がないが、人手不足の問題が解決した時点で、チャレンジしたい。

 

属性 41歳男性(独身・一人暮らし)・入社2年目・印刷フィーダー(機長とペアを組んで紙出しを行う業務)

・私との関係性はうまくいっている。

インタビュー内容 ①    仕事はどうですか?

仕事は基本的には忙しいが、仕事量の差が激しいと感じる。なるべくスムーズに仕事が流れる様に心掛けている。

 

②    会社に求めている事

予定の報告を工務から早く行なって欲しい。急に言われた時は混乱してしまう。

外部研修は、かなり勉強になり良かった。効率も上がり、他社では取り組んでいない内容を習得できたと実感している。

 

③自分が目指している、またはこうなりたいというイメージを教えて下さい。

紙積み作業は、腰も痛くなり体力的に辛いと感じる時もある。最近は印刷関係で、PCを使用する仕事もしてみたいと思う様になった。

 

 

4-1.インタビュー結果についての所感

インタビュー実施前は、協力してくれるのかという不安があった。中には、勤務時間外に快くインタビューに、協力してくれた従業員もおり、感謝している。

いつもは聞き出せなかった深い部分まで、話をしてくれたという実感がある。内容については、予想通りのところもあるが、何度も見直し、隠れているヒントや、隠れている不満を見つけていきたいと考えている。

 

4-2.問題点と良かった点

《問題点》

  • 社内ルールの見直しと遵守の徹底。
  • ★印のうち制作部の1名のモチベーションが大きく下がっていることである。しかし、性格面で元々ポジティブな発言を行わないということもあり、どこまでが本心かわからないところがある。
  • 全体的にコミュニケーション不足である。
  • 改善して欲しい事を、人に委ねる傾向があるところだ。加えて、個人間でのコミュニケーションを拒み、指示書などでの情報開示を好む傾向も見えた。
  • 工務担当への不満も、ほぼ全員が持っていることも大きな問題点として考える。
  • 部署単位としてではなく、個人単位になっている。

 

《良かった点》

  • フラストレーションが溜まっていると予想していた、営業と機長が、とても前向きであったこと。
  • 3月入社の経理担当者が、場を明るくしようとしてくれている、仕事が楽しいと言ってくれたこと。
  • 現在の状態で組織を作ったとしても、機能しないということが分かった。問題点はリーダーとしての人材育成ができていないということであった。

 

4-3.改善策

まず、社内ルールについての見直しが考えられる。無理なルールを作り、守られていないのでは逆効果と考える。本当に必要なルールなら遵守を徹底し、必要のないルールは省く棚卸し作業を行う。

  • ★2名を外部研修に参加してもらう。リーダーシップについての人材教育の目的と、制作部1名に関しては、外を見てもらうという機会が必要と考える。営業からの提案事項でもあったため、早急に探す。
  • インタビュー内容を社長と共有し、工務担当者について話し合いを行う。

 
 

5.まとめ

 

今回のインタビューは、発見がとても多く有意義なものとなった。このようなインタビューを、質問を変えるなどして、定期的に行いたい。モチベーションの推移と、経営者間とのギャップを埋める方法を、模索し続けることが大切であると感じた。難しい点は、今までは何事も従業員に良く意見を聞いていた。意見しやすく柔軟に受け入れ過ぎていたため、不満が出やすくなっているのではないかと推測している点だ。時には、会社の方針として指示する事も必要である。その際に、プロセスを話すことは最も重要なことと考える。その他上記の改善策と、前回の論文からの課題を並行して進めていきたい。進め方のスピードも焦らず、少しずつ様子を見て行うことと、タイミングが重要である。

ただし、現状の問題点については、業務改善を優先し、人材育成が後回しになったことが最大の原因だと推測しているため、今後は外部研修などを利用し、人材育成を優先的に行なっていきたい。前回・今回の論文で分かった問題点の数々を、今後も継続的に追っていくことが重要だと考えるため、自分に厳しく遂行し、企業風土の良い会社へ変えていこうと思う。

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